フローリングは使い始めの頃は表面がツルツルとして、美しい光沢があります。この光沢は油性分で出来た塗膜で、フローリングの木材を保護する作用があります。長い間使用していると、光沢が剥がれ落ちて本来の木材の質感になってきたということを経験された方も多いことでしょう。
コーティングが落ちる原因として挙げられるのは、人が歩く際の足の摩擦と家具等を動かした時に塗膜面が落ちてしまうからです。油性分なので別の物質と擦れると熱を持ってしまい、剥がれやすくなります。ほかにも夏場、室温が30度を超えている環境になると塗膜面が浮いてしまい剥がれることもあります。フローリングのコーティングは一生ものではなく、消耗するものです。2年～3年に1度は塗り替えるようにすると、フローリング自体も長持ちするようになります。コーティングを塗り替えるのはご自身でもおこなえるので、ホームセンターで材料を揃えてDIYの一環でおこなうのがいいでしょう。
フローリングは長持ちする床材ですが、経年変化は避けられません。およそ10年位、暮らし続けた新築物件の場合、そろそろフローリングに劣化が出てきているはずです。その原因は様々ですが、主に経年変化による老朽化が挙げられます。普通に暮らしているだけでも、必ず家族が生活の中でリビングは利用します。家具の重みや人の動作が加わると、それだけ傷や汚れの原因になりえます。更にペットがいる家庭だと、糞尿や爪などでフローリングが傷つく事も多いでしょう。
更にフローリングは湿気に弱い面があります。日本列島は元々湿気が多い環境で、特に梅雨から夏場にかけては湿度が全体的に高くなります。雨が降り込み、床の表面を激しく濡らすと劣化の原因になりえます。
ゲリラ豪雨や台風による大雨など、普通ではない天候に見舞われると、思わぬところまで雨が入り込みますので要注意です。一度湿気にやられてしまうと老朽化が一気に進みますので、普段からできる限り濡れないように工夫をしたり、コーティング加工を施して耐久力を上げるのがオススメです。